手汗が出る原因についてまとめました。

手汗が出るしくみ

手汗対策を行う上で、まず知っておきたいのが汗が出るしくみです。汗のしくみを詳しく知れば正しい対策にもつながりますし、何もわからないまま対策に取り組むよりも、結果的に早く解決へ向かう可能性もあります。

 

手汗対策グッズに興味はあるけれど、まずはグッズを買う前に自分が手汗をかく理由がどんなものなのか知りたい方に読んでいただきたいと思います。もしかすると「当たり前のことばかり書いている!」と思われるかもしれませんが、
意外と知らなかったことがあったりもしますので、そういった方も復習のつもりで目を通していただけたらと思います。

 

 

汗をかく3つの原因とそのしくみ

人が汗をかく原因はざっくり分けて3つあります。まずは手汗にかぎらず、人が全身に汗をかく原因やしくみについて説明します。これを理解した上で、手汗だけをかくしくみとどう違うのか知っていただき、対策をしていきましょう。

 

味覚性発汗

人の体には、舌に強い刺激を感じると汗をかくというしくみがあります。これは香辛料などを多く含んだ辛い料理が、舌にある発汗神経を刺激するために起こります。思わず火を吹きそうな激辛のカレーやキムチ料理などを食べると、料理の熱さで出る汗以外にも、大量の汗をかいてしまいますよね。これが味覚性発汗と呼ばれるものです。味覚性発汗は刺激物を控えれば発汗せずにすむため、汗をかきたくない重要な場面の直前は辛い食べ物を控えるなどの対策が可能です。

 

温熱性発汗

運動をしたり気温や室温の上昇で体温が上がると、人の体は体温を下げるために汗をかきます。これは体の表面から水分が蒸発することで気化熱が発生して熱(体温)を奪っていくというしくみのためです。夏の暑い日や走った後などは、状況によっては滴るほど汗が出てしまいます。これが温熱性発汗と呼ばれるものです。温熱性発汗は季節や状況によっては完全に抑えるのは難しいですが、室温や服装を過ごしやすいものに見直すことで対策することができます。

 

精神性発汗

人は緊張する場面に遭遇したり過度なストレスを感じると交感神経に影響が出ます。不安や不快を感じているというサインを体が出すことで、それが汗という形になって現れるというしくみです。普段は汗が少ない体質の人でも、学校の発表や会社のプレゼン、日常生活で不安を感じる場面では汗が出てきてしまうもの。これが精神性発汗と呼ばれるものです。

 

困ったことに精神性発汗はコントロールすることが難しく、汗を止めようと焦れば焦るほどさらに汗をかく悪循環に陥りやすいです。さらに、神経が繊細な人や神経質な人、真面目な人は比較的精神性発汗が起こりやすく、その人の性格によっても発汗具合が変わってしまいます。精神性発汗も状況や個人差があるため完全に抑えるのは難しいですが、手汗対策グッズを使ったり、緊張しにくい体づくりをすることで、ある程度の対策は可能です。

手汗は普通の汗とは違う条件でも発生する

ここまでで説明したのは、手汗にかぎらず全身の汗をかくしくみについてでした。しかし、上記のような条件下でなくても手汗が出てきてしまうことがあります。また、全身の汗もかくけれど、手汗だけが特に多くなっているということもあるでしょう。その場合はもしかしたら、次のような要因がからんでいるからかもしれません。すべての人に当てはまるものではありませんが、もし思い当たるフシがあれば参考にしていただけたらと思います。

 

ホルモンバランス

女性の場合に多い手汗の原因として、ホルモンバランスの崩れが挙げられます。女性には生理があり、それに伴って出産や更年期障害といったことを経験する人もいます。そういったタイミングでホルモンのバランスに変化が起きてしまうのはごく自然なこと。しかし、ホルモンの減少や増加が起こると、脳はそれに影響されて心身にも変化が生じます。

 

これは主に「交感神経が刺激されること」と「手汗が出ること」が脳の同じ部位への信号で起こっているためです。つまり、ホルモンの減少で交感神経が「もっとホルモン出して!」と脳に信号を送ると、同じ部位にスイッチがある手汗の方でも信号を受けてしまい、手汗が出てしまうというしくみですね。

 

生活習慣

生活習慣の乱れや何気なく行っていたことが、実は手汗の原因になっていたという場合があります。手汗が多く出る原因は自律神経が乱れることがもっとも大きいですが、この自律神経を乱す原因が日々の生活の中に隠れているのです。現代社会では、働きすぎや睡眠不足、運動不足、モラハラ、パワハラ、いじめなど、精神を不安定にするような要因が沢山あります。これによって、自分でも気づかない内に精神がすりへってしまい、自律神経が乱れてしまいます。

 

また、食生活にも問題がある場合があり、カフェインの摂りすぎが手汗の原因になっていることもあります。コーヒーを毎日何十杯も飲んでいたり、栄養ドリンクが手放せないような生活になってはいませんか?適量であれば問題ありませんが、過剰摂取は睡眠障害や自律神経の乱れを引き起こし、手汗の原因にもなりますので注意が必要です。

 

肥満

太っている人=汗かきというイメージは比較的多くの人が持っているかと思いますが、肥満と手汗にも多少なりとも因果関係はあります。体内に皮下脂肪がたまると体の中の熱が外に逃げにくくなり、結果的に体温が上がってしまいます。体温が上がれば、自然とそれを下げるために汗が出ます。通常よりも多くの熱を発散させるために、全身だけでなく手汗や足汗が多くなってしまうというしくみなんですね。

 

 

病気

あまり多くはありませんが、酷い手汗の裏に病気がかかわっている場合もあります。糖尿病、甲状腺機能亢進症、急性リウマチなどが挙げられますが、手汗以外にも何かしらの症状があれば一度病院で診てもらったほうが安心できるかもしれません。もしも、そういった病院での治療が必要な病が原因だった場合、手汗対策グッズを使っても意味がないことがあるからです。

まとめ

手汗が出るしくみに一番大きく関わるのは、自律神経の乱れということがなんとなく分かりますね。もちろん、気温の上昇や辛い食事といった外的要因もありますが、これらはある程度日々の生活を見直すことで手汗対策できます。

 

しかし自律神経は意識してコントロールすることが難しく、特に緊張する場面での手汗と緊張の悪循環は困ってしまいますね。手汗対策グッズの中には薬やクリームのようにポケットに入れて持ち歩ける物が多いため、もしものために身に着けておくだけでもお守りのような安心感がありますよ。